活躍する同窓生

工学部建築学科第2期

昭和48年卒業

白鳥 健志さん

まちづくりアドバイザー

現在のお仕事についてお尋ねします

 現在の仕事は、「まちづくり」&「エリアマネジメント」のアドバイザーです。昭和48年(1973年)に卒業後、札幌市役所に入所。2011年に定年退職後、「札幌駅前通まちづくり㈱」の設立と同時に入社。事業収益をまちづくりに充てるなどの「エリアマネジメント」を行い、全国的に注目を集めました。10年後の2019年社長を引退し、現在は個人的な規模でこの仕事を行っています。 日本のまちづくりは、これまで行政が誘導してきましたが、現在は民間主体へと移行されています。しかし、「人・もの・カネ」が不足し、活性化や継続化が乏しい混迷期を迎えているのも事実です。これに風穴を開けるのが、稼ぎながらまちづくりを行う「エリアマネジメント」です。特徴は、行政からの補助金に頼らなくてもよいことから生じる自立性・継続性の高さ、まちづくりに市民意見等が反映されやすい点が挙げられます。このまちづくり手法は、官民連携で高い効果を発揮することから全国的にも注目されています。

北海学園大学での思い出についてお聞かせください

私の入学は工学部が設立して2年目を迎える時でした。1年目の授業は本校の「豊平校舎」で受けましたが、2年目からは現在と同じところの「山鼻校舎」でした。当時の校舎は、新たに建設されたRCの建物と旧警察学校の木造の建物が混在しており、新設学部としては、決して新鮮さに輝くものではありませんでした。  しかし、そこには「新たな歴史を創造する熱意」が満ち溢れていました。具体的には、教授(先生)と学生の距離が非常に近く、いつも両者の話し合いで授業等が進んでいたような気がします。北海道に冠たる技術者を生み出してきた歴史の始まりが、そこにあったような気がしています。

同窓生へのメッセージをお願いします

卒業後、「豊平会」の幹事や建築学科の卒業生から成る「木端会」の会長等をお引き受けしてきましたが、その中で、『同窓会の意義や役割は何だろうか』と考えたことがあります。結論としては、「この大きなネットワークを活用しよう」でした。卒業生には、年齢の違いや多種分野で活躍している人たちが沢山います。これらの人たちと同窓会を通じてネットワークする。単純な“情報交換”は勿論ですが、時には“相談”や“アドバイスを求める”等の関係も有りかと思っています。また、環境が許せば、これら同窓会で“社会的な福祉支援”や“環境負荷の低減活動”等についてのボランティア活動を行うことも同窓会活動の一つであると考えています。

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