活躍する同窓生

札幌市中央区南円山で、日本茶専門店を営んでおります。主に静岡、京都、鹿児島などの主要茶産地より茶葉を厳選して仕入れ、オリジナルの日本茶（茶葉、ギフト）を販売しております。
日本人の生活様式の変化に伴い、この15年程で急成長したペットボトル茶のマーケットとは対照的に、「急須で淹れる本格的な茶葉の日本茶小売業界」は、斜陽産業となりました。しかしながら近年、お茶に含まれる健康的な成分が改めて注目されるようになり、同時に海外の日本食ブームと共に逆輸入されるような形で日本茶への注目が高まっております。
昭和21年の創業以来、「自然の恵みと天然の味わいをそのままに」こだわりの高品質な日本茶、安全で健康的な商品を大切なお客様へお届けし、「お茶でしあわせ」をお伝えしたい。それが現在の仕事です。
小学生対象の日本茶のイベントの企画運営や、大人のお茶教室や講座などの受託、開催等、日本茶の魅力や日本の文化の美しさを発信する活動も行っております。また、本学人文学部において2019年度より「伝統文化特別実習・茶」の授業を担当しております。

学生時代に大病を患い、入退院を繰り返し、授業に出ることもままならない時期があり、7年かけて卒業しました。途中、何度も諦めかけたこともありましたが、ゼミの先生や、学生部のご担当者、そしてなんといっても、かけがえのない友人のおかげで前向きな気持ちを取り戻せたことに今でも深く感謝しています。
ゼミでは、「アジアNIES発展の光と影」というテーマで研究をしました。夏休み期間にゼミの先生とゼミ生の皆で行った東南アジア諸国への海外調査旅行での体験が大きな転機となり、その後、20代後半からの5年間、海外ベースの外資系航空会社で国際線客室乗務員の仕事をするきっかけとなりました。

当時北海学園大生だった頃の自分に、今の自分から何か話しかけることができるとするなら、どんな言葉をかけますか？また、現在本学で学んでいる学生さんは、未来の自分が今の自分に向かってどんな言葉をかけてくると思いますか？
長い人生の時間の中で、大学時代というのは本当に短いものです。しかし、その限られた時間にたくさんの出会いやきっかけ、チャンスや可能性が鏤められています。
卒業して25年経った今、多々感じることは、なんとこんなにも恵まれていたのかということです。その中の最たるものは、やはり同窓の友とのご縁・つながりです。いつまでもこの宝物を大切にしていきたいと思っています。